小金井の家 設計ノート
 敷地周辺は大きな神社や広い緑地帯も多く自然の豊かな地域である。

 すぐ近くには野川が流れており野鳥も多く、季節折々の風情を楽しむことができる。

 敷地は遊歩道に面しており、そこから階段を1500程上がってアプローチする。

 建築主は夫婦と子供3人の5人家族である。夫婦共、料理など日々の生活の中に多くの楽しみを持っているため、一つ一つ丁寧な協議検討を重ね、機能的な充実はもちろんのこと、空間どうしの繋がり方を工夫して、変化を楽しめるものとした。

 LDKそれぞれが中庭に面して互い関係しあいながらも適度に独立し、広がりと同時に心地よい距離感を持つように配されている。

 空間と家族それぞれの個性が自然に融合しながら、伸び伸びと気持ちが開放されるような住まいを目指した。 

 また水屋箪笥などの和家具のコレクションや蔵戸や古民家の格子戸がアクセントとなり、モダンな設えの中にも美しい日本の伝統美が生きている。