築30年の中古マンションのリノベーションでお世話になりました。

親友の自宅を設計された事務所だったので、長年に渡ってどのような家づくりやアフターケアをされる方かは聞いており最初から安心感がありました。

一からの設計ではなく間取りもそのままですが、こちらの設計事務所にお願いして良かったと感じる最たるところは、壁や床などの見えないところも丁寧に調べた上で望ましい変更をご提案してくださったことです。昔の資料と実際の施工に乖離があるなど一筋縄でいかないところもありましたが実に丁寧に調べ上げてくださいました。配管や空調を単に新たにするだけでなく、私達のこだわりである『お掃除しやすい、清潔を保ちやすい』という点を意識して暮らしやすいお部屋に改良していただきました。ちなみに自分は新築マンションに引っ越したらシックハウス症候群になった経験があります。それについても大変丁寧にご配慮いただきました。

そのような堅硬な土台の上に、佐藤先生の卓越した美的感覚をもってして壁や床等も見目麗しく整えられています。

得意なのは和風建築だとお話されていましたが確固たるものをお持ちの方はどのジャンルも美しく作り上げられるものなのだなと感動しました。

白と言っても様々な白があります。佐藤先生のおっしゃる優しい白は目に優しく、かつ周りの他の白や他の色も優しく受容するような白でした。アンティークのシノワズリ家具とモダンアートをミックスさせて調和が取れるようなインテリアを希望しつつも自分ではどうバランスを取るべきか雲を掴むような思いもありましたが最後に絵を飾る時まで寄り添っていただき理想以上の家ができました。

実は今回のリノベーションでは我が家の愛犬を中心に考えていて、まず犬の足が滑りにくい床タイルを採用することが第一のリクエストでした。そして後々に追加オーダーしたテレビ台は、犬がぶつかって痛い思いをすることのないように角が丸く飛び出たところのないものを設計していただきました。そのような思いを初めから最後まで共有してくださったことがとても印象に残っています。

また佐藤先生が繋いでくださった職人さん達とのご縁にも感謝しています。とても丁寧にお仕事をしてくださり信頼の置ける方々でした。

この家に住むようになって３ヶ月ほどになります。心地よい家は安らぎだけでなくパワーを与えてくれるものなのだと実感する毎日です。リノベーション前と比べて、窓を開けていなくても爽やかな風が通るように感じられるのが不思議です。他にも日々の暮らしの中で良かったと感じる点は多々ありますが書ききれません。

この場を借りて改めてお礼申し上げます。 このようにこちらの事務所は、家づくりの経験があってこだわりが強い方にも、希望が漠然としか見えずとも心地よい暮らしを求める方にも、どちらのタイプの方でも強くお勧めします。

矩須雅建築研究所からのコメント

レビューを拝読させて頂きまして大変嬉しく、感謝申し上げます。快適にお住まい頂いているとのこと、何よりと存じます。

物件は築30年とのことでしたので、今とは違う施工方法について過去の経験、記憶を辿りながら下地材や納まり、設備の状況など確認させて頂きました。

当時は現場変更は当たり前の時代でしたので、図面と違う箇所も多々ありました。施工時にはその場で判断しなければならないことが日常的にありました。「信頼してお任せします」とのお言葉を頂いておりましたので、施工会社の担当者や職人達と協議を重ね最善を尽くしました。

最新設備に変えることで、高性能、高機能になることは、施工手間が掛かっても提案させて頂きました。上辺だけではない、根本的なリノベーションとなりましたこと、ダクトや配管の納め方を変えたことで、狭かったトイレが広くなり、低かった浴室の天井を高くできたことは、特によかったと思っております。

打合せも、現場施工時も丁寧に造り上げて行く充実感がございました。お二人はあらゆるデザイン、ファブリックへの造詣が深くておられましたので、イメージを共有させて頂きながらの作業は楽しいものでした。その後、現場で実際に空間が彩られてゆく過程も魅力的で、醍醐味がありました。

お忙しい中、現場にも足しげく通って頂けましたこと、感謝しております。また、何時も私や職人の方々へのお気遣い下さいまして、本当に有難うございました。

何かございましたら何時でも伺わせて頂きますので、お声がけください。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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