ザ・クラブと呼ばれているこの棟は、1951年竣工、昭和天皇も宿泊された由緒あるあるものです。現在は、客室棟は解体、縮小されています。平成28年のG7サミットの打合せ会場で使われ、話題を呼びました。
戦中、海軍将校が「叡山ホテルを大変気にいっており、同じような雰囲気の建物を建てて欲しい」と村野先生に依頼して1943年に実現した「海軍将校倶楽部」が、戦後解体され、ここに再利用されたととのこと。一説には叡山ホテルの部材も使われているのでは、とも言われています。この将校倶楽部の木材を提供したのが、実業家、政治家、陶芸家で知られる川喜多半泥子だったそうです。謎多き歴史的なドラマが詰まった建築です。