バリエーション豊かだった階段は、改修により幾つか姿を消してしまいましたが、宴会場の階段はそのまま残されています。手摺、手摺子共に無垢の木製の階段は、佳水園等の数寄屋ではみられますが、大きな階段ではここと、笠間東洋ゴルフクラブだけだと思います。
最も古い棟 ザ・クラブの階段から踏襲されたデザインだと思いますが、こちらは宴会場のホワイエに合せて広くてゆったりと落ち着いています。都市部のホテルの宴会場の階段は、華やかさが重視されますが、こちらは、志摩観光ホテルのテーマやシーンに合わせてデザインされているようです。やはり村野先生の階段は色々な意味で圧巻です。